【泣ける話】家を出て22年、消息不明だった母のおにぎりを・・
私が小学校6年の時に家をでて、
居場所のわからなかった母に、
祖母の葬式の時、22年振りに顔をあわせました。
その時、母の家に遊びに行く約束をしたんです。
その日は、私が料理を作りました。
ハンバーグと肉じゃがと、簡単なサラダです。
2人で食事をして、お酒を飲んで、
はじめはあたりさわりのない話しをしてましたが、
だんだん、「何故いなくなったのか?」という話しになりました。
母はたんたんと話します。
私も、母がつらくならないように、
途中、冗談を入れながら、聞きました。
帰る時、
「今日はおかあさん、なんもできひんかってごめんな。」
と、言ったので、私は
「ほな、残ったごはんで、おにぎり作って」
と言いました。
母は、
「そんなんで、ええんか」
と笑いながら作ってくれました。
帰り、駅からタクシーに乗りました。
今日のことを思い出しているうちに、
不覚にも涙がててきました。
運転手さんがびっくりして、
「気分悪いんか?」と聞かはりました。
私は、
「いえ、なんか、嬉しくって、泣けてきちゃったんです」
と、泣き笑いしながら、運転手さんに、
今日の事を短く話しました。
すると、運転手さんも一緒に泣き出してしまいました。
「よかったな、よかったな」
と鼻水まですすってました。
家に持って帰ってきたおにぎりは、
冷凍庫にいれて、元気のない日に一個づつ、
大事に大事に食べました。
本当にありがとう。
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