【泣ける話】簡単な手術が4日間昏睡で・・

もう十年位も前の話になるけど。


当時、社会人2年目だった俺は

実家から遠く離れて一人暮らしをしてた。


そのとき始めたばかりのスノボで、

調子に乗って鎖骨を骨折してしまった。


病院へ運ばれたら手術が必要だと。


簡単な手術だし、入院も仕事もさぼれるし、

親には来なくていいと電話した。


俺もちょっと遠足気分だったんだろうな。


午後6時からの手術で、

俺が目を覚ましたのは深夜1時過ぎだった。


医者から、目を覚ましたら

ナースコール押すように言われていた。


もぞもぞ暗闇の中を手探りでボタンを探していると、ふ

と気づいた。


病室の隅のパイプ椅子でお母さんが眠ってた。


来なくていいって言ったのに、心配性だな…。

そのまま俺はバタバタと検査室みたいなところに連れて行かれた。


看護婦さんに「お母さん起こさないでね」と告げた。

なにやら問診と、検査を受けていると目をはらしたお母さんが

看護婦に連れられてやってきた。


子供のようにヒックヒックと痙攣止まらなくなってる。

手をぎゅっと握り締めてきた。


馬鹿だな、、かっこ悪いよ・・・。

酸素マスク越しにお母さんに話し掛けた。


お母さんはさらに強く握って泣いてた。


そして後で聞いた話なんだが。

俺は4日間眠っていたそう。


麻酔か何か、体質に合わなかったみたいで。

今で言う医療事故みたいなもんか。


ベットからいなくなった俺に気づいて

発狂したみたいに泣いてたと。


意識のない間、パイプ椅子で眠ってたお母さん。

体中痛かっただろうな。

ナースコールの前にお母さんに声かければよかったよ。

どれほど心配かけたんだろうな。


今でもそのこと思い出すとほんとごめんね、って思うよ。

もうすぐ俺も父親になる。

お盆には3人で帰るよ。いっぱい孫と遊んであげてな。

ありがとう、お母さん。

豊かな人生の道標~人生一度っきり。

人生の後半にさしかかって、やっと「自分の人生」について見えてくるもの。 さあ、はじめよう、思い立ったときがチャンス!